週刊新潮の記事がNHK会長の名誉を毀損したとして、550万円の損害賠償が命じられた事例(2015年12月21日読売新聞)
- 2015/12/22
- 名誉毀損
報道内容
週刊新潮は平成27年4月24日号で、NHK会長がNHKに初出勤する日をゴルフに行く日と勘違いし、運転手を叱責したなどとする記事を掲載。S社側は訴訟で、「NHK元幹部に話を聞き、記者も籾井会長が叱責する場面を直接取材した」と主張したが、判決は「元幹部の話はうわさ話に過ぎない」と指摘。直接取材についても、「取材したかどうかには疑問が残る」と判断した。(2015/12/21 読売新聞)
裁判所/判決日
東京地裁平成27年12月21日
請求額
2200万円
認容額
550万円
謝罪広告
不明
コメント
・出版社側は、真実性及び真実相当性の立証に失敗したため、敗訴しました。
・会長とは別に、NHKも原告となって損害賠償を請求していましたが、NHKの名誉が毀損されたわけではないとして棄却されています。
・名誉毀損事件としては、比較的高額の損害額が認容されたのは、マスメディアによる報道であること、著名人であること、記事の内容等が考慮されたものと思われます。