市長に対するネット名誉毀損で77万円の賠償命令(毎日新聞)
- 2016/1/6
- 名誉毀損
目次
「ネット名誉毀損 77万円賠償命令 ●●市長の訴え認め」 毎日新聞 平成27年3月31日
概要
毎日新聞によれば、水戸地裁は、2015年3月31日、2011年1月の那珂市長選を巡り、インターネットの書き込みで名誉を毀損されたとして、海野市長が市内の男性に330万円の損害賠償を求めた裁判で、鈴木義和裁判官は「政治生命に重大な影響を与えかねない事実を何の根拠もなく示した」と名誉毀損の事実を認め、男性に77万円の支払いを命じたそうです。
書込みをした男性は、市長選の対立候補であった男性で、インターネット掲示板に「結局選挙に大量にカネを使った方が勝ったわけだね」「革新派を気取ってるが所詮利権で動く黒い人間」などと3回にわたって書き込みました。
コメント
判決文を見なければ詳細は不明ですが、書込み回数3回で、上記内容で損害額77万円(慰謝料70万、弁護士費用7万円)ということで、インターネット上の書き込みによる名誉毀損があった場合の損害額について参考になる報道です。対立候補による書込みという点が慰謝料の加算事由として考慮されたと思われます。